つくばね会Blog

カシノナガキクイムシ防除対策・常緑樹への樹幹注入及びネット設置による防除

カシノナガキクイムシ 成虫♀

2023年2月27日(月)~28日(火)

町田市相原町 清水寺社叢林でカシノナガキクイムシ防除の樹木医研修を実施しました。

当日スケジュール

8:30~9:00 資料の配布と現地作業内容の説明 (参加者の自己紹介含む)

9:00~11:45(間に15分休憩)専門業者による樹幹注入作業の見学及び協力

12:00~13:00 お昼休憩・清水寺社叢林見学

13:00~16:00(間に15分休憩)専門業者によるネット設置の仕方

16:00~16:15 片付け・閉会の挨拶

PDF→実施研修の案内

講師:小谷 和之  PDF→  講師紹介

株式会社三商 緑化事業部 本社緑化部 部長/ 樹木医・松保護士・自然再生士

対象樹木  PDF →町田市教育委員会 生涯学習課文化財係 資料

清水寺のアカガシ亜種

研修テーマ:全国的に被害が見られるナラ、シイ、カシなどブナ科樹木に発生する通称「ナラ枯れ」について3年前より被害が顕著に見られる町田市の現状を確認し、各地で活躍する樹木医間で情報共有することで、今後発生する常緑樹ナラ枯れ被害について的確に対処していくため実践的カシノナガキクイムシ防除対策を学ぶ。

自己紹介風景

講師から樹幹注入の説明

使用薬剤と設置用ガードネット

 

実際に樹幹注入と穿孔部への被覆処置

 

 

根本部のカシナガ侵入を防止するための被覆イメージ

 

基本的防除は飛来高を想定して侵入を物理的に防いで、

マスアタックの発生する夏季に殺虫剤散布を合わせて実施する、

というのが効率な防除です、という先輩樹木医からの助言をいただきました。

 

清水寺のアカガシは、純粋なアカガシと特徴が若干異なる亜種ですが、

生命力は旺盛で数百年を経ていると思えない姿です。

今後も、経過観察を続けタイミングが合った時に再び研修を開催出来れば嬉しく思います。御協力いただいた皆様、参加くださった皆様どうもありがとうございました。