つくばね会Blog

令和7年 第2回 つくばね会29 研修会 (森林昆虫と林冠生態系 R7.9.21)

( 東京農工大学連合研究者代表:中辻講師の森林昆虫の解説風景)

2025年9月21日 東京都小金井公園にて、

東京農工大学連合の中辻宏平講師の林冠、群集生態学、生態系機能の研究テーマにコラボする形で、樹木医CPD研修を実施しました。

アカボシゴマダラの幼虫を観察
開催前に受付時間に余裕がありましたので皆さんで簡単な自己紹介など行いました!

 

メインとなるのは、東京農工大学連合農学研究科の中辻講師による小金井公園樹林帯に生息する昆虫と樹木との関係、昆虫同士や菌類との関係など普段目に見えづらい世界に焦点を当てて、解説いただきました!

昆虫たちの大切な生息地となる切り株置について解説

 

樹木の空洞も菌類・微生物・動物の生態系の場

 

ヤママユガ科の幼虫が樹皮裏に繭を作ってすでに脱皮した跡

途中、松枯れを引き起こすマツノマダラカミキリや昨今、被害が拡大中のクビアカツヤカミキリの防除対策を実務として行う ☆株式会社三商の代表、

小谷和之講師に散布農楽や樹幹注入薬剤を見せて頂きつつ、実際に空洞がある樹木の樹幹注入する場合の注意点など実践に近いかたちで講演いただきました!

株式会社三商 小谷代表
クビアカツヤカミキリの被害の現状を資料による確認
クビアカツヤカミキリのフラス
マツノマダラカミキリのフラスとの比較

 

空洞が存在する樹木への薬剤樹幹注入の注意点

 

最後に、中辻講師と参加者のみなさんで、

篩(ふるい)とパレットを使用して、実際に林床に生息する微生物・昆虫を探して、中辻講師に色々質問コーナーを設けて面白く実施研修を終えました!

造園職、林業職、植木職の他、学校で生徒さんに教える側の教育職、一般の参加者、また樹木医資格を目指す現役職の方と幅広い層からご参加いただけました。

今研修で、一番嬉しかったのは、つくばね会29が、

ご参加いただいた皆さんの交流の一助と成れた事です!

つくばね会29の結成理由は、

専門家も一般の方も

こどももおとなも

みんな一緒に実践的に楽しく学ぶことです。

これからも、つくばね会29を

どうぞ、よろしくお願い致します🙇

 

次回は、11月30日に開催予定

三戸久美子樹木医によるVTA診断研修

(樹木外観診断)です。

 

みなさまにお会い出来ますこと、楽しみにしております😊