
( 研修当日参考書籍:講談社から出版 「図解 樹木の力学 百科」 )
2025年11月30日(日曜日)
つくばね会29 樹木医29期有志研修チームで主催する
樹木医CPD研修プログラムを開催しました。
テーマは「 樹木と人との共存を考える 」です。
研修地は、講師を担当いただいた樹木医の三戸 久美子 講師が顧問を務める
フォレストアドベンチャー・竜ケ崎で遊戯施設で楽しそうに遊ぶ子供と大人の
動線や休憩する場所、バーベキューなど大人数で食事を楽しむ場所、
テントサイトなど休息する場所、駐車スペースなどなど
人が利活用する周辺の樹木を観察しながら
三戸先生に解説を加えていただきつつ、
仕事で携わった秘話や貴重な経験談を伝えていただきました!

午前中は、遊戯施設と人の動きを観察しつつ座学を中心に学び、

時折、講師からの質問に参加者が答えながら、

進んでいきました。

樹木を身近に感じとり楽しむことが
盛り込まれている施設なだけに、

万一にも事故にならないように、施設的に日々の点検と専門家の視点が
不可欠な要素なのだろうと実感しました。

午後になりキャンプサイトへ入る前に、フォレストアドベンチャー・竜ケ崎の
施設管理者の方から、各施設箇所の説明と各所の樹木の管理上の注意点を
おしえていただきました。

林内に入るとスギやヒノキ、サワラといった針葉樹が多く、
施設を開設するにあたり、どの程度林内密度を維持するか
人と樹木の距離感をどの程度にするか、
観察・点検・検討実施の結果、現在の遊戯施設と樹木の共生関係が
成立しているのだと勉強しました。
観察している樹木は、以前に存在していたであろう株立ち部のもう一本の
樹木が何かを原因として消失した空間部を開口部両サイドのラムズホーンが
発達している状態。樹木の適応力・生命力を勉強できる生の教材でした。


こちらは、三戸久美子講師が調査中に
ヒノキ・サワラの自然交配により
どちらの特徴が良く出ているかの程度によって樹種名記載欄記入の際
迷ってしまうと苦労されたお話をしていただきましたので、
せっかくなので参加者の皆さんにも
実際に樹皮や枝ぶり、葉の観察と触った感触で
ヒノキ寄り? サワラ寄り?
みなさんにも実感していただきました。



はたして、みなさんの答えは!?

いかに!?
そして、あっという間に陽が陰って、
研修終了の時間となってしまいました。

今研修は、三戸久美子講師をはじめ、フォレストアドベンチャー・竜ケ崎様の
ご協力があってはじめて開催することが出来ました!
本当にありがとうございました。
また、茨城県という地域開催にもかかわらず、
多くの参加者がありましたこと、スタッフ一同とても感謝しております!
今研修のテーマ「 樹木と人との共存を考える 」
そのこたえは、明日から始まる皆さんの日常の中で、
それぞれが考え続けていくテーマで、各々の答えに進んでいくのだと思います。
今研修で、樹木医のみなさんと、またこれから樹木医になられる
参加者のみなさんと、樹木医の先生とスタッフのみなさんと、
たくさんの嬉しい交流ができましたこと、感謝いたします。
どうもありがとうございました!
次回は、2月下旬頃に東京農工大学FSセンター会議室にて、
奄美大島周辺の昆虫と樹木の共生関係と南根腐れ病について
樹木医CPDプログラム研修を開催する予定です。
皆様のご参加こころよりお待ちしております。

(さいごに、竜ケ崎市のご近所さん日本樹木医会 茨城県支部の参加者さんのショットでお別れです!)